TECH NOTES
技術コラム
組版データ・PDF・入稿データには、エラーも警告も出さずに壊れるものがあります。見た目は正常なので、気づかれないまま使われ続けます。
このコラムでは、日本語組版の実務と、スクリプトによる組版の自動化、それを支える制作環境(Mac・アプリケーション・自動化に使う道具)の中で見つけたそうした現象を、原因の切り分けから直し方まで書いていきます。
対象は、DTP・組版の実務者、組版を自動化するスクリプトを書く人、PDF やローカル LLM を扱う開発者です。かなり専門的な内容で、用語や基本操作の説明は省いています。
- ローカル LLM は、入力の大半を黙って捨てていた Ollama の既定のコンテキスト長 4,096 を超えた入力は、警告なしで捨てられる。生成中にあふれると指示を見失って止まらなくなる。日本語に簡体字が混ざる癖も。
- Mac で作った ZIP は、今も Windows で文字化けする 原因は2つあり、どちらも Mac の側にある。WinArchiver と MacWinZipper の関係と、自分で直す場合の要点。
- Illustrator を開いたままの Mac が、スリープしない 画面に出ない内蔵パネルが、動画再生中のスリープ防止を握ったまま離さない。原因のプロセスを突き止める手順と、当面の対処。
- IDML は、要素の順番ひとつで図形を黙って潰す Illustrator のデータを InDesign に起こすため IDML を自前で書き出したときの、エラーの出ない失敗。要素の順番、参照名、既定値、日本語のファイル名。
- スクリプトで組版を直すと、エラーを出さずに壊れる InDesign・Illustrator の jsx で組版を自動修正するときに踏んだ失敗。別の書類を書き換える、置換が途中で止まる、書式が飛ぶ、結合セルの文字が消える。
- 見た目は正常なのに、文字が読めないPDF バリアブルフォントを使った PDF は、検索・コピー・読み上げ・AI による読み取りができなくなることがある。手元の 10,452 件を調べた結果。
TECH NOTES の記事は、筆者の実務と検証にもとづく記録です。お使いの環境やアプリケーションのバージョンによって結果が異なるため、記載内容について当社は責任を負いかねます。スクリプトを試すときは、必ず複製したデータで行ってください。